公益社団法人 北海道私立幼稚園協会

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幼稚園ではたらくことに
興味をもっているあなたのために
絵本「おばけのマールシリーズ」の
絵を描いている絵本作家の
なかいれいさんが
幼稚園にインタビューに行きました。

せいめいのもり

学校法人 清明学園 幼保連携型こども園
札幌市東区北10条東14丁目2番8号

お話をしてくれた方々

司馬政一理事長
髙橋美里さん 保育士経験3年目(せいめいのもりでは1 年目)
柳田未那美さん 保育士経験1年目

安心。給与は高く、残業なし!

Q: この園での働き方や保育に対する思いをお聞かせください。

司馬政一理事長:
まず保育業界全体において、子どもとどう向き合っていくべきなのか。どうしても保育園や幼稚園の先生はただ単純に子どもと遊んでお金を儲けているというイメージが強いことが問題です。保育の専門性、母親とは違う視点で子どもの成長を促すことがまだ社会的には認められていないのです。そのために絶対的に給与を上げること、残業をなくしていく、といった先生方の働きやすい環境をどう整えていくかですね。これまでの保育業界は扱いが荒かったと思います。保育士不足は往々にして園側に責任があると感じています。
うちの場合は、極力不安を減らすために、担任は新人とベテランの先生と2 人で組んでもらい、新人が研修しながら実戦できるしくみにしていますし、事務仕事の負担を減らすためにICT化も図っています。やはり質の良い保育をしたいので、人件費が大きくても給与は高く設定しています。
道外出張も積極的にとりいれていますし、外の世界、いろんな園の取り組みをみて吸収して、うちの園にどう取り入れていこうか、ニュージーランドでも園を経営しているので、その取り組みをみても先生たちは刺激を受けます。人材にいかに投資をできるかが鍵ですね。
キャリアを生かしてもらうためにも北私幼に加盟している幼稚園への転職であれば、退職金の引き継ぎができます。
先生方も上になるほど若い人が動きやすい環境をいかに作れるかが大切になっています。イキイキした関係性が生まれるよう、経験年数に関係なくいい意見を取り入れていくようにしています。
先生自身も生きがいを含めて生きるということに貪欲であるべきだし、それをどこまでも追求していくことがそもそもの保育になっていると思います。

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子どもの育ちの神秘。

僕は最初に南区にあるトモエ幼稚園に勤めたのですが、そこで幼稚園の概念を覆されたのです。
山の中での暮らしという環境で過ごす子どもたちが、いろいろな物事にぶつかりながら答えを出そうと必死になっている姿に、育ちの神秘を感じて保育に嵌っていきました。
子どもたちが人生を全うした時にいい人生だったと言えるかどうかに重きをおくような保育をしていきたいです。一番は心をどう育てるか。子どもの内面から育つ保育をすることにブレはありません。



園の方針がしっかりしていたら

トラブルはない。

Q: 学生さんたちは保護者との人間関係に不安を持っているようなのですが。

司馬政一理事長:
見学にきた保護者の方々にしっかりと園の方針を説明しますから、理解して入園される方々ばかりですので揉め事は少ないです。もしトラブルがあっても先生一人の責任ではなく、園内で起きていることは園の責任です。
また保護者へのお便りの中にも、今日やったことによってどういう育ちが期待できるのかなど伝えるようにしているので信頼関係が生まれますし、そのことが社会的にも保育士の地位向上ややりがいにもつながっていきます。

ここで働いていると先生方の人間性も成長していく感じがしますね。



ぼくは先生のことだいすきだよ。

Q: 幼稚園で働いていて感動した体験をお聞かせください。

髙橋さん:
1年目の時に事務的なミスをしてしまい落ち込んでいた時に、担当クラスの子どもが「僕は先生のこと大好きだよ。いつも頑張ってるの見てるよ!」と声をかけてくれたんです。子どもたちの前では、いつもと変わらぬ笑顔を心がけていたはずなのに、子どもは想像以上に敏感で私の変化に気づいていたのです。普段は口数の少ない男の子だから尚更、感激して涙が出そうになりました。新人なのでとにかく仕事を覚えなくてはと、心に余裕がない日々を送っていましたが、子どもたち何度も救われました。

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子どもたちもまた、キラキラした瞳で先生のことを見ているんですね。



あなたにあった幼稚園えらび。

柳田さん:
子どもたちと毎日過ごすことが、小さな感動の連続なんです。例えばはみ出して塗っていた塗り絵も、いつの間にか綺麗に色を使い分けて塗れるようになったり、泣いている子どもに「どうしたの?」と声をかけてティッシュを差し出して気づかいをできるようになったり、小さな成長を目の当たりにして、それが積み重なることでより子どもたちが愛しく大切に思えています。辛い時も子どもたちの笑顔を思い出して頑張ろうという気持ちになれますし、些細なことに感動する気持ちを忘れずにいたいと思います。

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小さな喜びを感じる心を与えてくれたのは、他ならぬ子どもたちなんですね。



100聞は1見に如かず。

Q: 幼稚園で働くことに不安を抱えている若い方が多いようです。

髙橋さん:
最初は何も調べずに就職しましたが、伝統を大切にしている園もあれば、新しいものを積極的に取り入れて改革する園もあり、園によって方針が違うことを働いてから気がつきました。短大の先生もたくさん情報を持っているので、どの園が自分に合っているかどうか相談することも大切だったとわかりました。結果的に今の園に転職しましたが、新人でクラスを任されて不安な時も、先輩たちが影でサポートしてくれていたり、悩みを打ち明けられる同期もいて助けられています。

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柳田さん:
誰だって新しい環境に足を踏み入れるのは不安ですし、ものすごくエネルギーを使うことだと思いますが、少しでも不安を減らすためにはよく考えて選択することが大切です。就職活動をする中でまわりが次々と内定をもらっていると、早く決めて安心したいと焦ってしまいがちです。短大時代に実習やボランティアなどでいろんな園をみたりしました。実際に足を踏み入れて、園の様子や子どもたちの雰囲気など自分に合っているかどうか確認したことがとても役に立ちました。

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園の特色によって働き方が180 度違うなんて知りませんでした。

事前にいろいろ調べることが大切ですね。



自然な笑顔になれるしごと。

Q: 幼稚園で働く。子どもと接する仕事をする上で大切にている信条や志をお聞かせください。

髙橋さん:
ありきたりですが笑顔を一番大切にしています。子どもたちが大人になって幼稚園の先生はどんな人だったかなと思い出す時、私の顔が笑っていたいと思っています。笑顔はどの職業でも大切ですが、子どもが可愛くて自然な笑顔になれる職業で幼稚園の先生に勝るものはないと思っています。

愛情から湧き出た笑顔ですから最高ですね。

柳田さん:
決めつけないことを心がけています。例えば、子どもが誰かを叩いた時、そこだけを切り取って悪いと叱るのではなく、きっと理由があるはず。前後をみて、共感できることを探したり安心感につながるようにしたいです。

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子どもと関わりながら、ふところが深くなっていきますね。